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 斜視?!
  2007年9月18日

  初めて眼科に行く陸玖。
  「注射するの?痛くない?」と不安そう。
  私も「陸玖の目に異常があったらどうしよう・・・」という不安でいっぱい。。。

  とりあえず視力検査。

  子供の扱いに慣れた感じの検査員の方が上手く陸玖の緊張をほぐしながら
  視力検査は無事終了。。。

  後ろで見ていた感じは、そんなに見えていないと言う訳ではなさそうだけど
  素人では良くわからない。

  そして、先生の診察へ。。。

  暗い部屋で陸玖の目に何度もライトを当てて、様々な角度から診察をする。
  私も近視なので、たまに眼科で診察をしてもらうけどこんなに長く診察を受けた
  ことがない!ってくらい長い診察。。。

  診察が長引くほどに、私の不安は増していく・・・。
  あまりに何度も目にライトを当てられて、陸玖もまぶしくて半べそ状態。。。

  そして診察の結果、私の嫌な予感は的中。
  陸玖の目に異常ありと診断された。。。

  診察に行く前日に、ある程度「寄り目」について勉強しようと思ってネットや本で
  調べていた。
  そこに書かれていた症状の、『遠視』『斜視』『弱視』という言葉を先生から聞か
  された時は、ショックで一瞬、頭の中が真っ白になった。

  でも、子供の目は調節する力が強いため今日の検査で正確な視力は測定でき
  ないらしい。。。
  そこで5日間、目のピントを合わせる調節を休ませるための目薬を点眼して、
  その後に再検査をしないと正確な視力の検査ができないので、1週間後の
  検査をしてみないとはっきりはしないらしい。。。

  でも、おそらく右目に遠視が隠れている可能性があって、しかも弱視ぎみ
  かも。。。
  と先生に告げられた。

  今後の治療方法は、正式な検査結果が出てからなので分からない。。。
  とりあえずは、検査のための点眼だ!

  でも、この目薬は瞳孔が大きくなるので光があたるとまぶしいらしい。
  特に最近は運動会の練習で外にいる時間が多いため陸玖も点眼を始めて
  からは光がまぶしくて辛いみたい。。。


  2007年9月18日

  再検査のための点眼を5日間、最後の頃は本当に近くの物が見にくかった
  ようで 「僕は目の病気だから見えないんだ・・・」と陸玖が言ったときは胸が
  締め付けられる思いでした。

  陸玖の通院した眼科では週に何度か小児の眼科医が来ているようで今回は
  小児眼科の先生の診察です。

  そして再検査の結果は、やはり遠視が原因の調節性内斜視でした。

  でも先週の検査では右目が弱視っぽいかも・・・と言われてけれど再検査では
  1.2の視力が出てるので、弱視ではないと診断されてまずはホッとしました。

  しかし、視力の数値的には「斜視」(寄り目)になるほどの遠視ではないんだ
  けどな・・・という先生の言葉が気になります。。。
  「斜視」(寄り目)になる場合は、もっと遠視が強い場合が多いらしい。。。

  今思うと、この時にもっと突っ込んだ検査や寄り目になる他の原因を
  考えても良かったのでは?と強く思い、後悔してばかりです。。。


  「斜視」をネットで調べると確かに「遠視」が原因と書かれていたりしますが
  まれに「脳腫瘍」が原因の場合もあると書かれていました。
  でも、まさかね。。。このときは頭が痛いなんて一言も言ってないし、寄り目
  以外では本当に元気だし。
  でもね、そのときの斜視になるほどの遠視ではないと思ったのなら眼科の
  先生が一言「念のため脳を調べてみては?」と言ってくれていれば。。。と
  つい思ってしまう。


  そうすれば、早く脳の検査ができたのだから。。。
  そうすれば、早く脳腫瘍が見つかったかもしれない。。。
  そうすれば、早く治療にかかれたのに。。。
  そうすれば、もっと生きられたかも。。。と思って悔やんでしまう。


  しかしそのときは、斜視を治さなくては。。。という気持ちでいっぱいだったので
  次は立体視の検査をしますと言われ、そのまま次の検査へ。
  でも前回の目薬の効果がなくなるまで1週間ほど掛かるので、1週間後に
  立体視の検査をすることに。。。


  PS.
  陸玖の脳腫瘍が分かってから頭から離れない後悔は、この頃の1ヶ月です。
  確かに陸玖はサインを出していた。

  親として、その発見が遅かったと後悔。
  眼科医にもっと積極的に検査を求めるべきだった。
  陸玖を診察した眼科医は小児眼科医と院長の2人。もうすぐ5歳になる子供が
  急に斜視になってその後、急激に斜視が進行していくのに2人で診察しても
  脳の異常を疑わないのは医師としてどうなのだろうか?

  陸玖の脳腫瘍は10月に入り急激に進行し、さまざまな症状が出てきます。
  この9月に目の検査ばかりして時間が過ぎてしまったことがどうしても悔や
  まれて仕方ありません。
  陸玖が亡くなった今でも、映画のワンシーンのように寝て起きたら2007年の
  夏に戻っていないかな。。。
  そしたら、すぐに脳外科に行ってMRIを撮ってもらってすぐに治療を始める。
  そうしたら、陸玖は助かったかも・・・、もっと長く生きられたかも・・・。

  そんな馬鹿な考えを本気で思ってしまう毎日です。
 

  



 

プロフィール
2008年7月に愛する5歳の息子を脳腫瘍という病気で亡くしたママです。少しでも他の方のお役に立てたら、そして息子の頑張った姿を知って欲しくて。。。
陸玖の病気が発覚する以前に子育てに関するサイト「Happiness☆誕生〜子育て」を運営していました。陸玖が産まれて5歳までのことが綴られています。良かったら覗いてみてくださいね。
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NPO法人 脳腫瘍ネットワーク
 
朝日新聞に掲載されました

2011/1/25〜29の5日間
『患者を生きる』とい欄に、「この子らしく」という陸玖の闘病記録の記事を掲載していただきました。
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