TOP > 静脈カテーテルを抜く
 静脈カテーテルを抜く
  2007年11月27日(火)   bR

  宮田先生に陸玖の静脈カテーテルを抜きたいと相談した。
  陸玖の挿入したカテーテルは、長期間入れていても大丈夫なものらしいが
  これから退院して家での生活となると、体から出ている管から細菌が入って
  しまったら・・・という心配と、家には弟くんもいる。弟くんは、まだ1歳半にも
  ならない、何を注意しても解るはずもなく、不意に陸玖の管をひっぱったり
  しないか心配だ。

  今の陸玖は、まるで病気なのが嘘のように元気だ。
  今までみたいに元気に走ったり、飛んだり遊んで欲しい。
  でも、カテーテルを挿入していたら陸玖は気にしなくても、私が心配で陸玖の
  行動を抑えてしまいそう。。。

  もし今現在、必要がないのなら抜くときの痛みはあっても、その後はすっきり
  するしカテーテルの心配もなくなって元気に走り回れるじゃない!

  五味先生とも相談して、カテーテルを抜くことに決定。
  小児科の先生と相談して、抜く日時を決めてくれることに。。。



  2007年11月28日(水)

  今日は、水曜日なのでパパがお見舞いに来ています♪

  急だけど、今日、カテーテルを抜くことになった。
  挿入するときは手術室で行ったけど、抜くのは簡単らしい。
  病棟内の処置室で行うという。

  そんな簡単なの???とちょっと驚いた!

  簡単とは言っても、さすがに陸玖が起きている状態では無理なので、眠剤で
  寝てもらうことに。。。
  薬を使うと、魔法のようにあっと言う間に寝てしまう。

  私達は廊下で処置が終わるのを待つ。。。

  簡単と言っていただけあって、そんなに時間が掛からずに陸玖が戻ってきた。
  今回は麻酔ではなく眠剤なので、痛さから もう目が覚めている。

  痛いよ〜と涙目で戻ってきた陸玖。

  でもこれで、お風呂に入るときに保護テープを貼ったり、消毒したりしないで
  済むよ!今は痛いけど、明日にはずっと楽になっているはずだから。。。

  しかし、カテーテルを抜いたことで、これから採血が大変かも。。。
  今までは、カテーテルから採血できたので痛くも痒くもなかったけど、これ
  からは、普通に腕から注射で採血することに。。。
  泣くんだろうな…。絶対、泣くよな。。。 ( ̄▽ ̄;)




  今日はパパも来ているし2人でこの間のMRIの検査結果を、五味先生・
  宮田先生から説明を聞く。

  脳の腫瘍は放射線治療の結果、以前と比べると小さくはなっています。
  しかし、やっぱり消える訳ではないのね。。。と落胆する。

  また、腫瘍の中に死滅した細胞の水が、だいぶ溜まっているらしい。
  この水を抜くこともできるけど、やはりそこは脳幹部、やたらに処置はできない。
  今現在、走り回れるほど元気なのに、少しでも神経を傷つけてしまったら、
  自由に歩けなくなるかもしれない、手が動かなくなるかもしれない。。。
  そんな危険な処置を今することはないでしょうとの判断だ。

  その他に、血液検査では抗がん剤の副作用で相変わらずリンパ球が減少
  しているらしい。
  細菌の感染に注意だ。
  この細菌、先生の話では風邪やインフルエンザなどのウイルスと違い、普通に
  身の回りに存在する、水虫菌などの菌への抵抗力が落ちるらしい。

  そうは言っても、これから冬本番。
  風邪を引かないことにこしたことはない。
  退院したら毎日の生活を気を付けないと。。。
  退院の日も30日に決まった\(^o^)/

  そして、聞きたくないけど聞かなければならないことがある。
  放射線治療も終わり、本当に元気になった陸玖。
  しかし、陸玖はいつまで元気でいられるのだろう。。。

  入院初日に、半年から1年の余命を宣告され、あとは治療してみないと。。。
  という感じだった。
  
  治療の結果は???
  思い切って、先生に「陸玖はどれくらい元気でいられますか?」と聞く。
  すると一気に部屋の空気が緊張する。
  先生からは「半年、再発しないで頑張ってほしい。。。」と告げられた。
  その感じからすると、半年あるのかどうかといった感じだ。
  覚悟をしているつもりだったけど、やっぱり言葉にして聞くとガックリとくる。

  あんなに頑張って治療したのに。。。
  あと半年・・・、5月かー。GWに元気にお出掛けできますように。。。
  そして奇跡が起きますように、神様にお願いをする。










 

プロフィール
2008年7月に愛する5歳の息子を脳腫瘍という病気で亡くしたママです。少しでも他の方のお役に立てたら、そして息子の頑張った姿を知って欲しくて。。。
陸玖の病気が発覚する以前に子育てに関するサイト「Happiness☆誕生〜子育て」を運営していました。陸玖が産まれて5歳までのことが綴られています。良かったら覗いてみてくださいね。
闘病日誌
異変
斜視?!
頭が痛い!
近くの総合病院
CTに写らない!?
救急車で・・・
告知
初めての入院
点滴が入らない
おしっこが出ない
放射線治療開始
中心静脈カテーテル挿入
抗がん剤を始める
入院のイラダチ
病棟イベント ハロウィン
遠足に行けない
自分で歩ける!
うれしい外出許可
放射線治療を嫌がる
順調な回復。でも頭痛が・・・
ドナルドがやってきた
外泊&誕生日パーティー
髪の毛が抜ける
病棟での誕生日
ベッドから落ちる
太ったね〜
スキップができる
X'masケーキを予約
病棟のお友達
わがまま
退院前のMRI検査
最後の放射線治療
静脈カテーテルを抜く
1度目の退院
 
自宅治療開始
遅れた七五三
初めての外来
嘔吐下痢症になる
涙の代替治療
保育園&空手 復帰
クリスマス
友人に告白
初めての迷子
新年
自宅で抗がん剤治療
強くなれ!
MRI検査
保育参観
風邪をひく
雪遊び&温泉旅行
蓄膿症になる
雪遊び ボードデビュー
CT検査
初めての電車
卒園式の練習
空手 昇級審査
年長さん
花見だ〜
セカンドオピニオン
播種(転移)が見つかる
夜の救急病院
 
2度目の入院
水頭症を発症
シャント手術
DSができない
強引な退院
 
車椅子の生活
涙の代替治療A
言葉が伝わらない
ディズニーランド
自由にならない体
眠れない夜
奇跡の風
みんなで旅行
 
3度目の入院
個室 付き添い
シャント交換
水頭症の悪化
延命治療の決断
お見舞い
床ずれ防止のエアマット
七夕 短冊への願い
気管挿管
保育園のお友達
けいれん止めの薬
気管切開する?
人工呼吸器を使う
延命治療@
添い寝をする
延命治療A
輸血する?
最後のケア
最後まで頑張ったね
みんなに見送られて・・・
天国の陸玖へ
陸玖のいない生活
クリック募金サイト上の募金
ボタンをクリックするだけで、
無料で募金ができる仕組みです。
みんなで募金の輪を広げましょう!
 
 
Library
脳腫瘍(小児脳腫瘍)
斜視
水頭症
中心静脈カテーテル
小児慢性特定疾患
セカンドオピニオン
放射線治療
お勧めサイト
脳外科医 澤村豊のホームページ
自治医科大学とちぎ子ども医療センター
セカンドオピニオン・ネットワーク公式サイト
NPO法人 脳腫瘍ネットワーク
 
朝日新聞に掲載されました

2011/1/25〜29の5日間
『患者を生きる』とい欄に、「この子らしく」という陸玖の闘病記録の記事を掲載していただきました。
閲覧はこちらから
 
LINK集
 
広げようリボン運動
ゴールドリボン
小児がんに関する啓発活動や、治療研究などへの経済的支援を求める運動をしています。
   
オレンジリボン
オレンジリボン運動で子ども虐待防止の輪を広げましょう。
子ども虐待防止「オレンジリボン運動」
 
細菌性髄膜炎から子ども達を守りたい
ヒブワクチンってご存知ですか?ワクチンで守れる『いのち』はあります!いのちの格差を無くすためにも現在、ヒブワクチンの定期接種化を求める署名活動をしています。
免責事項
こちらで紹介している治療に関して本サイトは、あなたに対して保証できるものではありません。利用者が当ホームページの情報を用いて行う一切の行為について、何ら責任を負うものではありません。 本サイトを利用する場合は、自己責任にてお願い致します。
《重要》
ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。
Copyright (C) 2008  脳腫瘍と闘った小さな戦士 All Rights Reserved